受取手形
手形とは、将来の特定の日に、銀行で、お金と交換してもらえる証券(紙)です。
そして、受取手形とは、商品の販売などをして受け取った手形のことをいいます。
例えば、魚屋が寿司屋に3万円分の魚を販売し、代金は手形で受け取った場合、魚屋が受け取った手形を「受取手形」といいます。
仕訳で示すと、下の画像のとおりになります。
借方が、受取手形(資産)、
貸方が、売上(収益)、
になります。
魚屋は、魚を販売した日に、上記の仕訳処理を行います。
そして、魚屋は、魚を販売してから2~4ヶ月後に、受け取った手形を銀行に持参してお金と交換してもらいます(魚屋の当座預金口座に販売代金が入金されます)。
仕訳で示すと、下の画像のとおりになります。
借方が、当座預金(資産)、
貸方が、受取手形(資産)、
になります。
魚屋は、2~4ヶ月後の販売代金受取日に、上記の仕訳処理を行います。
なお、2~4ヶ月後の販売代金受取日は、「満期日」と呼ばれています。
受取手形は資産?
受取手形は、将来お金と交換してもらえるものですから、将来役に立つものです。したがって、受取手形は「資産」に該当します。
受取手形にメリットはあるの?
お金と交換してもらえるのは、手形を受け取ってから2~4ヶ月後が一般的です。
商品を販売して手形を受け取っても、お金と交換できるのは2~4ヶ月後になってしまうのです。
このように、直ぐにお金と交換できない受取手形には、メリットがありません。
どの会社も、販売代金はお金でもらったほうがうれしいはずです。
商品の売買に手形が利用されるのは、商品を購入して手形を振り出す側(上記の寿司屋)にメリットがあるからです。
寿司屋の仕訳については、下記の記事にまとめてありますので、よろしければご覧下さい。
小切手と手形
小切手と手形は、銀行に持参するとお金と交換してもらえる点で、共通しています。
売掛金と受取手形
売掛金と受取手形は、商品を販売しても、直ぐにお金を受け取れない点で、共通しています。