【簿記】「クレジット売掛金」って何?

[簿記3級]仕訳問題一覧

クレジットカード

商品を販売した場合、代金は、現金・小切手・手形などで受け取ったり、銀行口座に振り込んでもらうのが一般的です。

しかし、インターネット取引が頻繁に行われるようになった今日では、代金の決済にクレジットカードが利用される機会が増えつつあります。

【簿記】「決済」と「決算」の違い

クレジットカード決済の流れ

例えば、魚屋が寿司屋に魚を販売し、代金の決済にクレジットカードが利用された場合、

まず、魚屋が寿司屋に魚を引き渡します。

その後、魚屋がクレジットカード会社から販売代金を受け取ります。

ただし、受け取ることができるのは、販売代金から手数料が差し引かれた残額のみになります。

これは、クレジットカード会社が魚屋に代わって、寿司屋から販売代金を回収するためであり、万が一、寿司屋がお金を支払ってくれない場合でも、クレジットカード会社は魚屋にお金を支払わなければならないからです。

クレジットカード会社は、リスクを背負って魚屋の販売代金を回収するため、代金の一部を手数料として受け取るのです(クレジットカード会社は、手数料を受け取って儲けているのです。)。

仕訳は「クレジット売掛金」

商品を販売し、代金はクレジットカード決済とした場合、「クレジット売掛金」と「支払手数料」という勘定科目で仕訳処理を行います。

通常、商品を販売し代金は掛けとした場合、「売掛金」という勘定科目で仕訳処理を行います。この場合、販売代金は買い手(購入者)から受け取ります。

これに対し、商品を販売し代金はクレジットカード決済とした場合、販売代金は買い手ではなくクレジットカード会社から受け取るため、「クレジット売掛金」という勘定科目で仕訳処理を行うこととしています。

仕訳の具体例

クレジット売掛金の仕訳処理を、具体例を用いて確認したいと思います。

具体例1

『魚屋は、寿司屋に3万円の魚をクレジットカード払いの条件で販売した。なお、クレジットカード会社への手数料(販売代金の3%)は、販売時に計上することとします。』

この場合、魚屋の仕訳は、下の画像のとおり、

クレジット売掛金の仕訳処理

になります。

クレジットカード会社への手数料は900円(30,000円×3%)であるため、販売代金から手数料を差し引いた残額の29,100円(30,000円−900円)をクレジット売掛金として仕訳処理を行います。

したがって、

借方は、クレジット売掛金(資産)29,100円と支払手数料(費用)900円、

貸方は、売上(収益)30,000円、

になります。

次に、魚屋が、クレジットカード会社から販売代金を受け取った際の仕訳処理を確認したいと思います。

具体例2

『魚屋の普通預金口座に、クレジットカード会社から販売代金の入金があった。』

この場合、魚屋の仕訳は、下の画像のとおり、

クレジット売掛金入金時の仕訳処理

になります。

販売代金から手数料を差し引いた残額の29,100円(クレジット売掛金)のみが、魚屋の普通預金口座に入金されます。

したがって、

借方は、普通預金(資産)29,100円、

貸方は、クレジット売掛金(資産)29,100円、

になります。

【簿記】「普通預金」と「当座預金」の違い

クレジットカード決済のメリット

商品を販売し代金は掛けとした場合、販売代金は買い手から受け取ります。

しかし、買い手の会社が倒産などをすると、販売代金を支払ってもらえない場合もあります。

これに対し、

商品を販売し、クレジットカード決済とした場合、販売代金はクレジットカード会社から受け取ります。

手数料は差し引かれてしまいますが、万が一、買い手の会社が倒産しても、クレジットカード会社が倒産しない限り、販売代金を受け取ることができるのです。

なお、日商簿記2級では、平成28年度から「クレジット売掛金」が出題されることとなりました。

日商簿記2級の平成28年度からの出題範囲の変更点は、クレジット売掛金を含めて11項目あり、詳細については下記の記事にまとめてありますので、よろしければご覧下さい。

【日商簿記2級】平成28年度からの出題範囲の変更点(11項目まとめ)

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