【就職活動中の方へ】飛び込み営業にも、メリットがあります

1.飛び込み営業は想像以上に大変です

私は、2000年3月に四年制大学を卒業して大手事務機器販売会社に就職し、約12年間、飛び込み営業の仕事をしました。

入社後、始めの1ヶ月間は研修期間で、社会人としてのマナーや商品知識を学んだりと、辛いことは一切なく、同期入社の仲間達と大学生気分で楽しく過ごせた思い出が残っています。

1ヶ月の研修が終わり、配属先が決まると、5月からは、配属先で飛び込み営業の開始です。

私は、東京都台東区にある上野の営業所に配属されました。

営業所は、営業所を統括する部長の他に、私を含め営業職が10人、コピー機などの修理をする技術職の方が5人、事務職の方が2人の合計18人で運営されていました。

営業職の仕事は、コピー機などの事務機器を販売することだけでなく、技術職の方と一緒に、販売したコピー機などの設置もしなければなりません。

コピー機といっても、家庭用の小型で低価格のものではなく、コンビニエンスストアなどに置いてあるような大型のもので1台30万円以上するものです。販売することは大変ですが、かなり重たいものであるため設置することも大変です。

1年目のノルマは、毎月、コピー機を1台販売することです。

そして、ノルマは5月から課せられました。

私が営業で回ったのは、台東区内の下記の地域です。

  • 北上野1丁目
  • 北上野2丁目
  • 東上野5丁目
  • 東上野6丁目

この地域にあるすべての企業、個人事務所、学校、お寺などに飛び込み営業をしました。

何か特別な用事がない限り、毎日60件以上訪問しました。

私は、人と接することが大好きであり、人見知りもしない性格であるため、飛び込み営業は自分に向いている職業だと思っていました。

しかし、飛び込んでも飛び込んでも、相手にしてもらえませんでした。研修期間に学んだ商品知識は、話す機会がほとんどありませんでした。

営業所では、毎朝、朝礼がありましたが、ノルマが達成できていない先輩営業マンは、部長に怒鳴られ、追い詰められていました。

私自身が売れる見込みすらない状況の時に、朝礼で怒鳴られ、追い詰められている先輩を見ていたら、次第に焦りが出てきて、平常心ではいられなくなりました。毎日不安で夜も眠れない日々が続きました。休日は休んだ気がしませんでした。

それでも、毎日60件以上飛び込み営業をしていたら、「コピー機が壊れてしまい、ちょうど買い換えを考えていたところだった」というお客様に巡り会え、1台購入していただけました。

初めて売れたときは、お客様の前で涙を流して泣きました。

その後も、毎日毎日飛び込み営業を続け、仕方なく購入して下さったお客様などがいたこともあり、なんとか1年目は、毎月1台以上、コピー機を販売することができました。

1日60件訪問すると、1ヶ月(稼働日が22日と仮定)で1320件(60件×22日)訪問できます。1320件訪問して、ようやく1台売れるか売れないかの世界です。

同期入社の営業マンは82人いましたが、入社後3ヶ月以内に8人が退職し、1年経った時点で、同期の営業マンは54人しか残っていませんでした。

入社後1年以内に退職した人の中には、誰もが羨むような一流大学を卒業した人もいました。また、1台も売れずに退職した人もいました。

私自身も入社1年目の5月以降は、毎日退職したいと思っていました。

そして、2年目以降のノルマは、毎月、コピー機を3台販売することです。

ノルマに追われることにも少しずつ慣れ、商品知識も身に付いてきましたが、月に3台はかなり厳しいものがありました。

会社は完全週休2日制でしたが、休日出勤をしてなんとかノルマを達成していたのを覚えています。

遊ぶ時間はほとんどありませんでした。

入社して4年目になった頃には、入社当時にコピー機を買って下さったお客様が、コピー機を買い換えてくれるようになったり、他のお客様を紹介してくれるようになったりしたことで、その頃から、ノルマに追われて辛いということもなくなってきました。また、退職したいという気持ちもなくなってきました。

飛び込み営業は、お客様との信頼関係を築いてしまえば、それなりに楽しい仕事ですが、信頼関係を築くまでがとても大変です。飛び込み営業職がご自身に向いているのか、就職先を決める前にしっかり考える必要があると思います。

私の友人に、飛び込み営業職が嫌で、総合スーパーやホームセンターなどの小売業に就職した人もいますが、未だに退職した人は1人もいません。

小売業でも、売上げが下がれば上司に怒られますし、土日は休めませんし、アルバイトスタッフが突然休むと、代わりに社員が休日出勤せざるを得ない場合もあります。

しかし、お客様は商品を求めて自らお店に訪れてくれます。飛び込み営業はお客様を探しに行かなければなりません。

2.飛び込み営業にもメリットがある

飛び込み営業職の唯一のメリットは、時間を自由に使えることだと思います。

朝、出社して、朝礼が終われば、会社の外に出られます。

会社の外に出てしまえば、喫茶店に入ろうが、公園で昼寝をしていようが自由です。

そして、毎月ノルマを達成していれば、上司から何も言われません。

私の同期に、毎月、月初めにノルマを達成させておいて、月の後半は、喫茶店で税理士試験の勉強をして、税理士試験に合格後、退職した人がいました。

また、何度も同じ会社に訪問し、その会社の事務員さんと結婚した人もいました。

私も、コピー機を購入していただいたお客様のなかに、輸入雑貨の卸売業者の方がいて、その方から雑貨を仕入れて、ネットショップ(BASE など)を開設してそこで販売してみたら、毎月継続して利益を出すことができたので、これで食べていけると思い、会社を退職しました。

現在もネットショップで雑貨を販売しておりますが、その他に、Amazonの出品サービスを利用して、Amazonでも雑貨などの販売をしております。インターネットを使用して商品を販売しているため、飛び込み営業のように自らお客様を探しに行く必要はなく、24時間365日、日本全国の方からご注文いただけるありがたいお仕事だと思っております。

飛び込み営業で時間を自由に使えたからこそ、このお仕事を見つけることができたのだと思います。

3.入社までにやっておいたほうが良いこと

職種にかかわらず、入社して研修期間が終わると、給料以上の貢献をし続けなければなりません。

どうすれば、売上げを増やすことができるのか?

どうすれば、経費を減らすことができるのか?

どうすれば、利益を増やすことができるのか?

これらを常に考え、結果を出し続けなければなりません。

そのためには、簿記の知識を身に付けて、数字に強くなる必要があります。

簿記の知識がない社長は、一人もいないはずです。

もし、時間に余裕があるようでしたら、入社前に簿記の勉強をしておくことをお勧めします。

日商簿記3級の範囲を勉強しておけば、会社の財務諸表(損益計算書・貸借対照表など)も読めるようになります。

日商簿記3級でしたら、独学で勉強できますし、資格の学校TAC資格の大原を利用すれば(通信講座もあり)2ヶ月程度の学習で資格取得もできます。

時間を有効活用して、簿記の勉強をしておくと、入社時点で同期に差を付けることができると思います。

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