買掛金
「商品」を購入し、代金は後で支払うこととした場合、買掛金(負債)という勘定科目で仕訳処理を行います。
未払金
これに対し、「商品以外のもの」を購入し、代金は後で支払うこととした場合、未払金(負債)という勘定科目で仕訳処理行います。
では、例えば、土地を購入し、代金は後で支払うこととした場合、買掛金と未払金のどちらで仕訳処理を行うでしょうか?
買掛金で仕訳処理を行う場合
土地の売買を行う不動産会社などにとって、土地は「商品」です。
したがって、土地を商品として取り扱う不動産会社などは、買掛金で仕訳処理を行います。
例えば、不動産会社が、販売用の土地を30万円で購入し、代金は翌月末に支払うこととした場合、
購入時の仕訳は、下の画像のとおりになります。
商品である土地を購入したため、
借方は、仕入(費用の発生)になり、
貸方は、買掛金(負債の増加)になります。
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未払金で仕訳処理を行う場合
土地の売買を行わない会社、例えば、食品製造会社が、自社工場を建設するために購入する土地は、売買を目的として購入する「商品」ではありません。
このような場合、未払金で仕訳処理を行います。
例えば、食品製造会社が、自社工場用の土地を30万円で購入し、代金は翌月末に支払うこととした場合、
購入時の仕訳は、下の画像のとおりになります。
販売用ではなく、自社工場用として土地を購入したため、
借方は、土地(資産の増加)になり、
貸方は、未払金(負債の増加)になります。