Macで縦書きの文書を作成する場合、どのワープロソフトを使用すれば良いのか、迷う方もいらっしゃると思います。
そこで、この記事では、下記の4つのワープロソフトのうち、どれが縦書き文書の作成に適しているのかを確認してみたいと思います。どなたかのお役に立てれば幸いです。
- Pages
- テキストエディット
- Google ドキュメント
- Microsoft Word
1. Pages
Pagesは、Mac App Storeから無料(iPhoneやiPadのアプリも、2017年4月から無料。)でダウンロードできる、Appleのワープロソフトです。
Pagesには、縦書きの書式がありません。
しかし、「テキストボックス」という機能を使えば、縦書きの短い文章でしたら作成することができます。
ここで、「テキストボックス」の機能を試してみたいと思います。
まず、Pagesを開いて、メニューバーの「挿入」→「テキストボックス」をクリックします。
下の画像が表示されたら、テキストボックス内に文字を入力します。
ここでは、「5月20日」と入力してみます。
文字を入力したら、下の画像のように、テキストボックスの左下の白い四角を、右下の白い四角の辺りまで、ドラッグします。
下の画像のように、縦書きにできました。
ただし、縦書きにできたといっても、「5」の位置が少し左に寄ってますし、「20」の位置も少し右に寄っていて、見栄えが悪いです。
Pagesでは、これが限界でした。
2. テキストエディット
テキストエディットは、Macを購入すると、最初から入っているワープロソフトです。
テキストエディットには、縦書きの書式があります。
ここで、縦書きの文書を作成してみたいと思います。
まず、テキストエディットを開いて、メニューバーの「フォーマット」→「レイアウトを縦向きにする」をクリックします。
これで、縦書きの書式に変更されました。
それでは、文字を入力してみます。
ここでは、「5月20日」と入力してみます。(「5」と「20」は、半角です。)
縦書きで入力できましたが、下の画像のように、「5」と「20」の文字の向きが、横向きになってしまいました。
テキストエディットでは、この文字の向きを変えることができません。
アルファベットや記号を半角で入力した場合も、やはり、横向きになってしまいます。
しかし、数字や記号は、全角で入力すれば縦向きになります(アルファベットを縦向きにするには、例えば「N」を縦向きにしたい場合、全角で「えぬ」と入力して、漢字変換するように「N」に変換すると縦向きになります。)。
「5月20日」を全角で入力してみます。
下の画像のように、「5」と「20」の文字の向きが、縦向きになりました。
ただし、全角の場合、「2」の右横に「0」を表示させることはできません。
テキストエディットでは、これが限界でした。
3. Google ドキュメント
Google ドキュメントは、グーグルが無料で提供しているワープロソフトです。
インターネットに繋がったパソコンとGoogleアカウントがあれば、Webブラウザ上で使用できるため、ダウンロードする必要はありません(パソコンがWindowsでもMacでも使用できます。)。
Google ドキュメントには、縦書きの書式がありません。
しかし、Pagesと同じように、「テキストボックス」という機能を使えば、縦書きの短い文章でしたら作成することができます。
ここで、「テキストボックス」の機能を試してみたいと思います。
まず、Googleドキュメントを開いて、ツールバーの「挿入」→「図形描画」をクリックします。
次に、下の画像が表示されたら、赤枠内をクリックします。
すると、カーソルが十字型に変わりますので、そのカーソルをドラッグします。
下の画像が表示されたら、青枠(テキストボックス)内に文字を入力します。
ここでは、「5月20日」と入力してみます。
文字を入力したら、下の画像のように、テキストボックスの左下の青い四角を、右下の青い四角の辺りまで、ドラッグします。
下の画像のように、縦書きにできました。
ただし、縦書きにできたといっても、「5」の位置が少し左に寄っていて、見栄えが悪いです。
最後に、下の画像の赤枠内をクリックすると、文書内に、縦書きの「5月20日」という文字が挿入されます。
Google ドキュメントでは、これが限界でした。
4. Microsoft Word
Microsoft Wordは、マイクロソフトが有料(iPhoneやiPadのアプリは、無料。)で提供しているワープロソフトです。
Wordには、縦書きの書式があります。
ここで、縦書きの文書を作成してみたいと思います。
まず、Wordを開いて、メニューバーの「書式」→「縦書きと横書き」をクリックします。
次に、下の画像の赤枠内を、番号順にクリックします。
これで、縦書きの書式に変更されました。
それでは、文字を入力してみます。
ここでは、「5月20日」と入力してみます。(「5」と「20」は、半角です。)
縦書きで入力できましたが、下の画像のように、「5」と「20」の文字の向きが、横向きになってしまいました。
次に、「5」の文字を選択した状態で、メニューバーの「書式」→「拡張書式」→「縦中横」をクリックし、その後、「OK」をクリックします。
同じように、「20」の文字を選択した状態で、メニューバーの「書式」→「拡張書式」→「縦中横」をクリックし、その後、「OK」をクリックします。
これで、下の画像のように、「5」と「20」の向きを変えることができました。
「20」を半角で入力したので、「2」の右横に「0」を表示させることができました。
「縦中横」の機能が使えるのは、4つのワープロソフトの中で、Wordだけです。
今度は、「5月20日」を全角で入力してみます。
下の画像のように、「5」と「20」の文字の向きが、縦向きになりました。
ただし、テキストエディットと同じように、全角の場合、「2」の右横に「0」を表示させることはできません。
ここまで、4つのワープロソフトを確認をしてきましたが、縦書きには、「縦中横」の機能が使える点で、Wordが最も適しているといえます。
ただし、Wordは、有料(iPhoneやiPadのアプリは、無料。)です。
しかも、Mac App Storeからダウンロードすることができませんのでご注意下さい。追記:2019年1月24日、Mac App Storeからダウンロードできるようになりました(Microsoft Word – Microsoft Corporation)。
ちなみに、私は、Amazonで「Microsoft Office 365 Solo」を購入しました。